剪定を行う適正な時期は?

2021.10.06


不要な枝葉などを切り落とし、木の形を整える作業を剪定といいます。
樹木の健康や美しさを保つためには剪定が欠かせません。
しかし、剪定は枝や葉が伸びたら行えばいいという訳ではありません。
剪定を行うにも適正な時期というものがあります。
今回は剪定の時期についてご紹介いたします。

■基本の剪定時期
植木の剪定は基本的には毎年、夏と冬の年2回行うのが理想的です。
夏と冬で剪定内容を変化させることで、年間を通して樹木を美しく見せることができます。

○夏季剪定
6月ごろに、伸びすぎてしまった枝を中心に剪定することを夏季剪定と言います。
夏季剪定を行うことで、日当たりの改善や害虫予防につながります。
また、バランスの良くない枝はこの時期に切り落としておくと、台風による枝の折れなども防げます。
クスノキやシイなどの常緑広葉樹については、新芽が出て枝が大きく伸びる前の春ごろに剪定すると良いでしょう。

○冬季剪定
庭木が活動を開始する春に備えて行うのが冬季剪定です。
落葉樹や耐寒性のある常緑針葉樹については、冬季剪定が基本です。
冬季剪定は、不要な枝を切り落とす、葉を大幅に減らすといった夏季剪定よりも、見た目が大きく変わるような剪定を行うことが多いです。

■種類別の剪定時期
○常緑針葉樹
・基本剪定   3~5月
・軽剪定    10~11月
・主な樹木   松、杉、ヒノキ、コニファーなど      
常緑針葉樹は寒さに強い樹木です。
基本剪定は新芽が動く前の春先に行います。
枯れ枝を落とすなどの軽い剪定は、本格的に寒くなる前の10~11月に行うと良いでしょう。

○常緑広葉樹
・基本剪定    3~6月
・軽剪定     8~10月
・主な樹木    椿、サザンカ、キンモクセイ、サツキなど
常緑広葉樹は、3~6月の暖かい春先に基本剪定をします。
新芽が出てくる前か、ある程度で揃った頃に行うと良いでしょう。
木によって花芽の形成時期が異なるので、剪定前に樹木がどのような状態であるかしっかり確認するのがポイントです。
花芽の形成後に剪定すると、花芽を落としてしまうことになり、その年の花つきが悪くなってしまう可能性があります。

○落葉広葉樹
・基本剪定   12~2月
・軽剪定    3、6、9、10月
・主な種類    ヤマボウシ、ハナミズキ、モミジ、アオダモなど
落葉広葉樹は、葉が落ちた後に枝ぶりを見ながら剪定します。
夏は落葉広葉樹が生長する時期なので、大きく剪定すると木を痛めてしまうことがあります。
そのため、落葉広葉樹は12月~2月などの寒い時期に行うのが良いでしょう。

■まとめ
今回は剪定の時期についてご紹介いたしました。
剪定は、樹木の見た目をよりキレイに見せる、樹木の健康を保つためにも適正な時期に行うことが大切です。
しかし、樹木の種類や状態によっても剪定の時期というのは異なるため、見極めるのは非常に難しいものです。
柴田造園では、樹木の状態などをしっかり見極め、適正な時期に合わせて剪定を行います。
そのため、樹木の剪定をお考えの方で、ご不明な点がございましたらお気軽にご相談ください。

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